室内でミニトマトを育てたいと思ったきっかけ
私は今年、外でプランターでミニトマトを育てました。
![](https://ut-taro.com/wp-content/uploads/2021/08/image.png)
こんな感じで初心者のわりに結構成ってくれて、
毎朝、3歳の娘とトマトの収穫を楽しむことができました。
おかげで娘は自分で採ったミニトマトが大好きになりました。
(買ってきたやつはそんなに食べません、、、)
そのトマトが長雨で弱ってしまったのと、冬には採れなくなってしまうのがさみしかったので、
室内で育てれば一年中収穫できるんじゃ、、、?
と思ったのがきっかけです。
水耕栽培を選んだ理由
調べてみると実はトマトは多年草で、大きくなった株をそのまま室内に移しても冬を越せるようなのです。
でもずっと外に置いてあった土を室内に持ち込むと虫が湧きそうだな、、、
と思ったので水耕栽培でミニトマトを育てたいと考えました。
土を使わない水耕栽培なら虫わかなそうですよね。
実際調べるとやはり虫は付きにくいようです。
水耕栽培でトマトは育てられるのか?
結論、育てられます。実績があります。むしろ土より育ちやすいです。
協和株式会社という会社が1株から1万7千個のトマトを収穫した実績があるようです。
![ハイポニカによるトマト水平放任栽培](https://www.kyowajpn.co.jp/hyponica/images/hyponica_image02.jpg)
リンクはこちら
これ、1本のトマトだって信じられませんよね。
室内でこんな巨大に育ってもらっても困りますが、まあこんなにはならないでしょう!
リンクを貼ったサイトをまとめると
「水耕栽培は自由に根が成長できるので土よりも大きく育つ。ただし環境がいい場合に限る。」
こんな感じでしょうか。
ということでどんな環境を整えれば育つのかを調査します。
トマトが育つための条件
水耕栽培でトマトを育てる上で大事な要素と、それを管理するための方法を下記にまとめます。
・気温
・水温
・水中の酸素濃度
・液体肥料の濃度
・水流
・光量
それぞれ解説します。
気温
昼間20℃~25℃
夜8℃~13℃
昼夜は気温差があったほうが良い
高温すぎると花数が少なく、花落ちが多くなる、着果も悪く、小さいトマトになりやすいです。
確かに真夏の屋外栽培のトマトはそんなイメージがあります。
逆に低温には意外と耐えられて生育は遅いが花は良く咲き、大きいトマトになるです。
昼と夜の気温差もあるほうが品質の良いトマトができます。
ただ、トマトに合わせて室温を変えるつもりはありません。笑
我が家は夏はクーラーつけっぱなしで26℃くらい、冬は床暖入れっぱなしで23℃くらいです。
一応適温で育てられることになると思いますが、昼夜の気温差はない状態になります。
水温・水中の酸素濃度
15℃~25℃
一般的には「温度が上がると飽和溶存酸素量が減り根っこは呼吸できなくなりよくない」と言われています。
飽和溶存酸素量とは、酸素が解けることができる量です。
1気圧のときの飽和溶存酸素量はおよそこんな感じです。
- 5℃のとき12mg/L
- 15℃のとき10mg/L
- 25℃のとき8mg/L
- 35℃のときmg/L
水温が上がると酸素が解けることができる量が減るのです。つまり水中から酸素がなくなっちゃうのです。
わかりやすい例でいうと、ぬるいコーラって炭酸がぬけてまずいですよね。
あれは水温が上がってコーラに溶けている二酸化炭素が抜けているためです。
この現象が酸素でも起きます。
なので、気温を上がりすぎないようにして酸素を溶かしてやる必要があるのです。
根っこを冷やすと収穫出来る個数は減るが甘くなる、という結果もあります。(詳しくはこちら)
とはいえとりあえずは特に冷やしたりはせずに行こうと思います。
液体肥料の濃度
EC値というもので測ります。
育苗期:1200μS/cm
定植初期:1200-1500 μS/cm
中期:1200-1800μS/cm
収穫期:2000-2800μS/cm
肥料は濃すぎてもだめだし薄すぎてもだめなんですね。
植物によっても最適な濃度が違うので調べて測って調整するしかないです。
なのでECメーターという計測器が必要です。
安くておすすめなのはこちら。
これがいろんな水耕栽培家の方も使ってますし、安い割に普通に使えるのでおすすめです。
では次にどの肥料がいいのか?多分答えはこれです。
最初に紹介した巨大なトマトの木の会社協和株式会社が出しているハイポニカ液体肥料です。
2液を混ぜて使用するタイプのものです。
窒素・リン酸・カリウム以外の成分もたくさん入っていて、1液だと沈殿してしまうので2液になっているというこだわりっぷりです。
水耕栽培をやっている人の多くはこれを使っています。
水流
トマトの根っこが使っている液肥には水流があるほうが養分の吸収が良くなります。
常に新しい養分を含んだ水が当たり続けるためです。
なので水中ポンプを入れて水流を作ろうと思います。
ポンプは何でもいいと思います。
とりあえず持ち合わせのアクアリウム用の水中ポンプを使っています。
光量
真夏のひなたは10万ルクスと言われています。
トマトは本来屋外で真夏に採れるので理想はそのくらいの光の量なのでしょうが、
今回は室内での収穫を目指していますので、植物育成ライトを使用します。
ライト直下で10万ルクス、15cm離すと3万ルクス、30cm離すと1万ルクスくらいです。
なるべくトマトの頂点に15cm離すくらいの距離にして育てたいと思います。
植え付け
![](https://ut-taro.com/wp-content/uploads/2021/09/064b066138ed5d1cc13ed2db37e1cad3-768x1024.jpeg)
ということで、2021年8月7日、植えつけました。
外のトマトのわき芽を使用し、洗剤用のスポンジにさしています。
そのスポンジを発泡スチロールに固定し、液肥に浮かせています。
浮かせすことで、水に合わせて発泡スチロールも上下するので、干からびるのを防止することができます。
このときEC1200程度で室温26℃です。
![](https://ut-taro.com/wp-content/uploads/2021/09/9e227cafb5d2b14961233ddd4546926a-1024x684.jpeg)
水中ポンプもありです。
まとめ
今回の記事では水耕栽培でのトマトの育てる条件についてまとめ、植え付けまで行いました。
次回の記事は随時更新の成長記録の記事にしたいと思います。
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