日経平均には季節性があるといわれており、上がりやすい月、下がりやすい月あります。
例えばアメリカの格言で「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day」
日本語に訳すと「5月に売って去れ。そして9月まで戻ってくるな」という意味です。
「夏枯れ相場」という言葉も聞いたことがあると思います。
どちらも同じことを言っていて、夏は相場が悪いから投資するなということですね。
もしこれらの格言がただしければ、日経平均に連動する投資信託やETFを秋に買い、春に売る。
そして夏は何もしなければ毎年リターンを得られることになります。
本当か検証するために過去のデータを調べました。
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過去20年の日経平均の値動き
日経平均過去20年間の月初と月末の値上がり/値下がり率とその平均値がこちら。
青い点が毎年の結果、赤い点がその平均値です。
ほぼほぼ格言で言われているとおりですね。
まとめると、
5月から10月はマイナス、11月から4月まではプラス、ただし1月はマイナス
といった感じですね。
ただ平均がプラスとはいえ、ばらつきが大きく逆にマイナスの年もあるので、必ずもうかる、という感じではないですね。
シミュレーション
では、夏は何もしないとどれくらいリターンが変わるのか、検証しました。
①ずっと保有していた場合
②11月から4月だけ保有、5月から10月は何もしない場合
この2パターンでどちらがどれだけリターンを得られるのか検証しました。
対象銘柄は「(1320)ダイワ上場投信-日経225」です。
日経平均との乖離率が低く2001年から運用しており歴史があることから選びました。
①ずっと保有していた場合の結果
19年間で約2.3倍でした。
②11月から4月だけ保有、夏は何もしない場合の結果
11月の始値買い、4月の終値で売った場合の変化率です。
18年中15年がプラスでですね。思ったよりも高確率でプラスじゃないですか?
トータルでは3.5倍です。
2000年からで見ると、アメリカ株式指数の一つS&P500よりも日経平均のほうがパフォーマンスがいいということがわかりました。(詳しくはこちら:S&P500のアノマリーについて調べてみた)
結論
「夏枯れ相場」「5月に売って去れ。そして9月まで戻ってくるな」はある本当。
あくまでも傾向があるだけなので判断材料の一つにしたいですね。
本記事で紹介しているようなアノマリーは以下の記事の内⑤「スタバ株は1月に買え」で多く紹介されていますので、ぜひ読んでみてください。
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