この記事を読むとこんなことがわかります。
以下の記事で優待先回り投資の簡単な説明とメリットとを書きましたので、まだ読んでいない方はぜひこちらを先に読んでみてください。
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1.売買ルール
売買ルールを決めるために優待銘柄の値動きのパターンを理解しましょう。
優待先回り投資は優待の権利付き最終日前の株価上昇を先回りする投資でした。
しかし下のチャートのように、権利付き最終日直前は逆に株価が下がることが多いです。
これは私は2つ理由があると考えています。
1つは私と同じように先回りをしている人の利確売り
もう1つは、権利付き最終日の翌日の値下げを狙った空売り(信用売り)です。
下のチャートはある優待銘柄の株価チャートと信用残高を重ねたものです。
最終日-1ヵ月あたりから信用売り残が増え、買い残が減って売り優勢になっていて株価が下がっていることがわかります。
このパターンの値動きが最も多いです。
信用残高に関してはこちらの記事で簡単に説明していますので是非読んでみてください。
よって私は、権利付き最終日-2ヵ月から1ヶ月間を保有(=優待前月に保有)するという売買ルールが最も先回りに適しています。例えば、10月の優待銘柄は9月の1か月間保有するのがよいです。
2.銘柄選定の方法
過去の勝率80%以上
つまり優待前月に株価が毎年上がっている銘柄を探します。
一番確実で地道な方法は、過去の月足をさかのぼって見ていき、株価をエクセルの表にまとめていく方法です。
下のグラフは「3361トーエル」という銘柄で4月の優待銘柄です。月初の始値と月末の終値を表にまとめて騰落率を棒グラフにしたものです。赤い四角で囲った優待前月の3月は過去6年間毎年株価が上がっています。平均で+11.9%です。
このように優待前月に毎年プラスになっている銘柄を抽出します。
私は80%以上を合格としています。
私も最初は株価をチャートから読み取ってexcelにまとめていましたが、結構大変です、、、
いまではプログラミングで全銘柄調査をして過去の勝率が高い銘柄を機械的にピックアップし紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
②今年の業績が悪化していない
今年の業績が去年に対して大幅に悪化していないかを見ます。
利益が大幅に減っている場合はリストから除外します。
業績を気にする必要があるのは、優待の改悪・廃止のリスクを回避するためです。
企業は利益の一部を配当・株主優待という形で株主に還元しています。
なので売り上げが悪化し、利益が減ると減配・株主優待の改悪・廃止の可能性が上がります。(参考:トラスコ中山の優待廃止)
優待目当てで株を持っていた人が売るので、優待が廃止されると10%以上株価が落ちることがあります。
当然、すでに優待廃止を発表している銘柄も優待効果で株価が上がらなくなるので、リストから除外すべきです。
3.1か月の平均リターン
上記条件(過去6年で勝率80%から1年分銘柄選出をして優待前月の6年平均利益を示したのがこちらです。
これらのすべての平均をとると、+6.9%になります。
1か月で+6.9%って地味ですが、毎月しっかり続ければこつこつ利益を上げられる方法です。
もっと詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。
この本を読むとイベント投資についてわかります。
イベント投資とは、様々なイベントによる株価の変動に先回りをする投資法です。
むずかしいファンダメンタル分析が必要ないことが多いので、初心者におすすめです。
優待先回りやTOPIX先回り投資が代表です。
再現性が高い投資法なので、初心者が最初にやってみる投資法としておすすめです。
この本を読むとイベント投資法についてわかります。 「スタバ株は1月に買え」よりも具体的に売買ルールや具体例が提示されていてわかりやすいので、併せて読むことをおすすめします。
他のイベント投資手法も紹介されており、とても参考になります。
※本記事は利益を保証するものではありません。
投資は自己責任でお願いします。
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