「スタバ株は1月に買え!」というイベント投資で有名な本の中に、「昼は値が下がり、夜は値があがる」という記述がありました。
本の中では「朝一寄りで買い、夕方引けで夜に売った場合:日中パターン」と反対の「夕方引けに買い、朝一寄りで売った場合:夜間パターン」の資産の推移を紹介していました。
指数はTOPIXで見ています。
すると明らかに日中パターンは資産が減っていき、夜間パターンは資産が増えていきました。
つまりTOPIXは夜間に成長しているのです。
本に書いてある情報は1991年から2011年までのことで情報が少し古いので、私は直近も同じ傾向があるのかが気になり、調べてみました。
調査方法
対象指数:日経平均
対象期間:2011年~2022年3月現在まで
日中パターンと夜間パターンの比較をしていきます。
日中パターンとは、朝一寄りで買い、夕方引けで夜に売るを繰り返すパターンです。
つまり日経平均の陰線・陽線のみの影響を受けるパターンになります。
夜間パターンとは、夕方引けに買い、朝一寄りで売るを繰り返すパターンです。
つまり前日終値から当日の始値までのジャンプした分のみの影響を受けるパターンになります。
結果
早速グラフを見ていきましょう。
日中パターンは-5714で、夜間パターンはぐんぐん成長し最終的には+23306です。
日経平均の成長はすべて夜間の成長のおかげで、日中はマイナスで足をひぱっていることがわかります。
次に、プラス成長の日数とマイナス成長の日数を比較します。
日中パターンは陽線の日数と陰線の日数はほぼ一緒ですが、夜間パターンは値上がりの日が値下がりの日より約10%ほど多いです。
あともう一点、夜間の値動きと日中の値動きに関係があるのか気になったので調べました。
例えば前日の夜上がると(前日終値<当日始値の場合)、その日の昼も上がるのか?ということです。
結果がこちら。
多少夜間が上がると昼間も上がり、夜間が下がると昼間も下がる確率のほうが高いですが、ほぼ同じですね。夜間と昼間はあまり関係がないようです。
結論
やはり、日経平均は夜間に成長しているようです。
ということは、夕方に買って朝一に売ったほうが良いことになります。
冒頭で紹介した「スタバ株は1月に買え!」のリンクを貼っておきますので興味ある方はぜひ。
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